先日、『派遣社員のためのリスク管理と上手な働き方―これだけは知っておきたい!』を読みました。
私の派遣社員時代の経験を振り返ってみたいと思います。

私は昨年3月までの1年間、派遣社員として働いていました。
昨今、派遣についてのネガティブな報道が多く、印象がよいとは言えない状況です。
しかし、私にとってはたいへん有意義な1年間を送ることができ、派遣社員のメリットをふんだんに生かすことができました。
ですので、現在の派遣に対するネガティブな報道に憂慮の念を持っています。

私が派遣社員になった理由は、
「中小企業診断士の国家資格取得のための勉強時間を確保するため、かつ、独立開業の準備時間を確保するため、残業のない職場で働きたかったから」
というものでした。

「期間限定」でかつ「明確な目的」を持って派遣社員という勤務形態を選びました。
私は正規社員として6年以上の経験がありましたので、私のような発想では、正規社員は通用しないとの認識がありました。

この本を読んで、私の中小企業診断士試験合格、そして資格起業を支えてくださった派遣先企業、そして派遣会社の方々を思い出しました。
そして、私が中小企業診断士にストレート合格できたのは、間違いなく派遣先企業の皆さんのご協力の賜物だったといえます。
派遣社員卒業後も懇意にしていただき、本当に感謝しています。

もちろん、偶然いい人たちに巡り会えただけ、とも言えるでしょう。
しかし、「偶然は必然」。偶然を引き寄せられた理由は、私が派遣社員として最低限必要な「マインド」を持っていたからだと思っています。
「キーパーソンの把握」や「派遣先、派遣元との密なコミュニケーション」など、この本に書かれている「派遣社員として幸せになるためのマインド」を実践してきました。もちろん独立してからも実践しています。
独立業務請負人(Independent Contractor)としても、経営コンサルタントとしても、同じようなマインドが求められます。

今派遣社員をしている方、これから派遣社員になろうとする方にもぜひとも幸せになってほしい。それが私の気持ちです。