旅に病んで夢は枯野をかけめぐる

『旅に病んで夢は枯野をかけめぐる』

これは松尾芭蕉の辞世の句です。
今日、私の家族と、この俳句の解釈の仕方について議論になりました。

「夢」とはどんな意味でしょうか。

①『おおたふみおの夢追い日記』の「夢」と同様、「将来の希望」を意味するものか。
②寝ている間に見る「夢」か。

①の意味だとすると、「まだまだやりたいことがあるのに、もう体は枯れ野のように衰えてしまった。」と解釈できます。
②では、「旅の記憶が走馬灯のように夢に出てきて、衰えてしまった私の頭の中をかけ廻っている。」となります。
さて、正解はあるのでしょうか。それとも両方とも不正解?

私は①だと解釈しています。
そして、やり残しの無い人生を歩みたい、との思いが、今日も一段と強くなりました。

【ここ奥州平泉で、松尾芭蕉は『夏草や兵どもが夢の跡』と読みました。】