友人からの紹介をきっかけに足を踏み入れたコーチングの世界。
京都での講座受講から、傾聴や自己承認を通じた人間関係の変化、そしてあっという間に駆け抜けた2年間の実体験をまとめた記録です。
コーチングとは
京都で株式会社コーチング・ラボ・ウエスト(現在は解散)の「コーチング・エッセンシャル1」というプログラムを受講しました。
友人の紹介で「コーチング」に興味を持ち、また私が学生時代を過ごした京都での開催ということで、なかなかエキサイティングな2日間を過ごすことができました。
コーチングとは、「答えは相手の中にある」という考えのもと、相手の不安・不満の解消や、夢・目標を達成するために、相手自身が自ら考え自ら行動を起こせるよう、答えを引き出すことです。
今までの「教える」「ティーチング」とは異なるアプローチであり、補完的な位置づけになります。
コーチングで重要なのは、相手との信頼関係を築くこと。(この信頼関係のことを「ラポール」といいます。)
相手を100%支持し、相手の話に対して全身全霊で傾聴することで、相手が本音を語れるようにします。
今回はコーチングの基本スキルである、信頼関係を築いて傾聴するノウハウを、多くの実践(コーチングの練習)のなかで学ぶことができました。
「傾聴」がもたらした相手の激変
「人はなかなか変わらない」とよく言われます。
確かに私もそう思います。
でも、私は変える方法はあると思っています。
それは「自分が変わること」です。
私は、以前の仕事で、お客様のクレームに対してお詫びに行ったことがあります。
そもそもは全くの別件で行ったはずだったのですが。。。
その方は1時間以上、私にクレームを言い続けました。
私は、ひたすらその方のクレームを聴き続けました。
いたずらにお詫びをするのではなく、何に不満を持っているのか、どうしてほしいのか、話を聞き続けました。
私が「傾聴」することで、相手が収まるのであれば、また、解決するためのアイデアが出てくるのであれば、それでよいと思ったからです。
正直なところ、その間、私の中には「時間がもったいない」とか「自分の言い分を言いたい」といった保身は全くありませんでした。
そうすると、1時間を過ぎたあたりから、それまでのクレームが、逆に私への質問へと変わりました。
その方は、クレームをやめて、私の話を聴く気になったのです。
その時、私は感じました。
「傾聴すれば相手の気持ちが動く。」
それまで、私はその方を苦手と感じていましたが、それがあって以降、私はその方と抵抗なく会話ができるようになりました。
傾聴には「慣れ」が必要です。
相手が沈黙している間、または、相手が話している間、忍耐を保つことが必要です。
忍耐というと難しく聞こえますが、「慣れ」です。
もちろん、私にも苦手な方はいます。
その時も基本は「傾聴」です。
傾聴で相手が変わります。
みなさんも傾聴してみませんか。
相手を認めるために、まずは自分を認めること(自己承認)
コーチングメソッドの中に、「100%、相手の味方でいること」というものがあります。
すなわち「相手を認めること」です。
私は、相手を認めるためには、まずは「自分を認めること」が大事だと思っています。
私がコーチング、ファシリテーションを学んだコーチング・ラボ・ウエストには、SCP(Super College of Professional Coach & Facilitator)という9か月コースがありました。
独立プロコーチ養成コースとプロファシリテータ養成コースの2つがあり、私は2年かけてこの両方のコースを修了しました。
この2つのコースでは、それぞれ卒業の時に、自分への「弔辞」を書くことになっています。
自分自身の人生の終わりを遂げたときを想像して、生涯の幕を閉じた自分自身に対して、心からのメッセージを伝えるのです。
私は2回目の卒業時の弔辞にて、「私は自分のことが嫌いです」と自分自身に言い放っていた学生時代の頃から最近の出来事に至るまで、自分の人生をしっかりと振り返って弔辞を書きました。
そして、SCPコースの仲間の前で発表です。
仲間の前で弔辞を読み上げている間、あふれる涙をこらえて読むのがたいへんでした。
さて、自分への弔辞を書くことに何の価値があるのでしょうか。
それは、人生を振り返って「自分への最大限の賛辞」を贈ることができることです。
これこそが自分への精一杯の「承認」なのです。
これを書いて、私は正直な気持ちで生きていこうと思い返しました。
自分のミスや怠け癖に辟易する時もありますが、私は弔辞を書いて、自分に自信を持つことができました。
自分は不器用ながらも、実は一生懸命生きているのだ、と。
みなさんも自分自身に精一杯の賛辞を送ってみませんか。
自分を認め、人生のビジョンを描く〜ビジョンクエスト〜
コーチング・ラボ・ウエストのSCPコースの中の研修である「ビジョンクエスト研修」に参加してきました。
ビジョンクエストとは、簡単に言うと1泊2日の「自分探し合宿」。
今まで見えてなかった自分の使命や目標を見つけていく合宿です。
- 人生を振り返るライフライン
- ミッションを考えるインベントリー
- 人生を考えるビジョンクエスト
私は、今回のビジョンクエストで、今まで見えていなかった自分の欠点が見えてきました。
過去にも信頼できる方から薄々指摘されていたことなのですが、今までは「そんなの欠点じゃない!」と反発していました。
でも今回のビジョンクエストで、自分でそれに気づき、腑に落ちました。。。
ビジョンクエストが終わって以降、さらなる私の精力的な活動が始まっています。
今となっては、この時、どんな欠点を指摘されたのか、思い出せません。
ただ、記憶を辿ると、、、「笑ってる顔が怖い」と言われた記憶があります。
「口角を上げて笑ったらよいのではないか。」私の表情が変わったのはこのときの指摘からだと思います。
最も大きかった指摘は、「人をからかって笑いを取るのをやめましょう」です。これが最も大きな指摘だったと思います。この癖は、このときから一気に改善されました。ゼロにはすぐにはなりませんが、このビジョンクエストを拠点に、自分の殻を破って、私は少しずつ変わっていきました。
このビジョンクエストで最も大きかったのは、1日目の夜〜2日目にかけて「人生の基本コンセプト、ビジョン」を考える所です。
ここで私は、私の人生を大きく左右するビジョンに出会うことができました。
私の見つけたビジョンは「太田家を大事にする」です。
このビジョンを元にして、今自分が何を成すべきか、モデル(計画)を構築していくことになりました。このビジョンが下りてきたのは大きかったです。このビジョンを実現するために苦労を重ねましたが、今の幸せがあるのは、この時の啓示のおかげだと思っています。
このビジョンクエストの後、翌年にもう1回、ビジョンクエスト研修を受講しましたが、そのときは「人に頼ろう」というビジョンだったと記憶しています。「一人でいけば早く行ける。仲間と行けば遠くまで行ける。」そんな言葉も記憶しています。
ビジョンクエスト研修、私にとって、自分の使命や目標が見つかり、さらに成長していくきっかけとなった研修です!
成果と行動を引き出す支援術:GROWモデルと傾聴で経営・創業支援
岡山県の財団法人岡山県産業振興財団で発行されている雑誌『おかやま産業情報』にて、私の支援事例が紹介されました!
私がコーチングを用いて創業支援を行った事例を掲載され、コーチングを会社の業績向上に結びつけていく過程が分かっていただけるかと思います。
こんな過程です。
①【現状分析】
コーチングノウハウを使って、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威の抽出)を実施。
↓
②【目標設定】
社長自身、会社自身が、将来どうなりたいのか、を明確に洗い出す。
↓
③【選択肢抽出】
SWOT分析で浮かび上がった「強み」を伸ばしていくため、今どんなことをやりたいと考えているか、どんなことが始められそうか、を検討する。
↓
④【意志の確認】
「何から始められるか」「何を始めたいか(優先順位)」「いつ始めるか」を具体化して、行動計画表を作成。
↓
行動開始!
「あるべき論」や「一般常識」ではなく、クライアントの「思い」「行動すること」にフォーカスして、上記①~④の工程で、効果的な質問を繰り返していきます(GROWモデルといいます)。
知識を押し付けることなく、クライアント自身に気づいてもらい、「腑に落ちる」ことで、行動に移せる状態に持っていきます。
もちろん、中小企業診断士として、コーチングの中では多少の「ヒント」を交えつつ、検討を進めていきます。
私の人生の一部となったコーチング・ファシリテーション
2010年6月より、京都(その後神戸に移転)にあるコーチング・ラボ・ウエストの2つの9か月コースに通っていましたが、2012年3月11日に晴れて卒業することができました。
「独立プロコーチ養成コース(SCP2)」、そして「プロファシリテータ養成コース(SCP3)」に通いました。(現在はいずれもありません。)
この2年間を振り返って、コーチングとファシリテーションのノウハウを身に付けるとともに、切磋琢磨しあえる多くの仲間・先輩と出会うことができました。
そして、今までやってこなかった様々なことに、勇気を出して挑戦できるようになりました。
「まずはやってみよう」
「失敗は成功の神様」
とっても充実した2年間でした。
自分への「弔辞」。
この価値は「自分への最大限の賛辞」を贈れること、自分への精一杯の「承認」です。
私はこれを書いて、自分にさらに自信を持つことができました。
世間体を気にして挑戦を躊躇することなく、自分の正直な気持ちを軸に据えて、生きていきます。





